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2020
01.19

内陣工事について

Category: 未分類
前回は養生の様子を上げさせていただきました。
今回は下地と塗りの工程についてです。

下地は、地の粉(じのこ)や砥の粉(とのこ)に水を加え、
漆と混ぜた、「漆下地」で行います。
漆を用いない下地に比べ、耐久性に優れることが理由です。
ヘラで木地に下地をつけ、時間をかけて乾燥させてから
平滑にするべく研磨する、といった工程を4回繰り返します。

何度か書いた文章ですが、
塗師の仕事で一番大事なのは下地です。
この工程の良し悪しで商品の価値が決まると言っても
過言ではありません。

その後、漆刷毛(うるしばけ)で漆を塗ります。
余談ですが、
塗師が使う漆刷毛の素材をご存知でしょうか。
意外と知らない人が多い印象です。
答えは、髪の毛です。
人間の髪の毛で作った刷毛で、漆は塗られています。
僕自身、初めて知った時は驚いたことを覚えています。

話を戻します。
今回は天井の桟(さん)ということもあり、
塗りつけた漆が垂れてこないように、
漆の粘度や塗りの厚さに気を配りました。
加えて漆の乾燥時間にも注意が必要で、
通常の乾燥風呂で行うような温度や湿度調整が
内陣工事ではできないので、
漆そのもので調整を行い、作業を進めます。


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