2012
07.14

車輪の修復5

Category: 工程
車輪の修復作業も下地工程が終了し
いよいよ漆塗りの工程へと進みます。

地の粉と錆漆の施された塗面を入念に研ぎつけ、
凹凸をなくし、平滑に整えます。

表面の塵や埃を取り去り、漆を塗り始めます。



漆の厚みが均一になる様、丁寧に塗っていきます。

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塗りは「中塗り」「小中塗り」「上塗り」と三回行います。
その都度、駿河炭等にて表面を研磨し、整えながら塗り重ねていきます。

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全体に漆を塗り終え、これで「中塗り」の終了です。

車輪の大きさは、直径約180cm。
これだけ大きいと、漆を塗るのも大変です。

気温と湿度に合わせて漆の乾きを調整し、
出来る限り時間をかけず、均一に塗り上げる。
今回は「中塗り」なので細かい塵や埃等はそこまで気にしませんが、
後の「上塗り」の時はそうはいきません。

ですので、大きい物の場合
毎回塗りものの大きさ、形状にあわせ、塗り部屋を作ります。

車輪は全部で4つありますので、
狭い工場内はスペースの奪い合いとなります。
先日、とうとう僕の愛用している机が、使用不可能な角度で部屋の端へ追いやられました。
それでも何とか場所を替え、仕事に励む。

いろんな意味で大変ですが、頑張ります。



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2012
07.06

車輪の修復4

Category: 工程
引き続き、
車輪の修復作業についてご紹介します。

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前回までに、地の粉付けの工程が終了となり、
次なる工程の中塗りに進むため、
砥の粉と水、漆を混ぜた「錆漆」を使用し塗面を更に整えていきます。

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塗り面を平滑にすべく研ぎつけ、錆漆を付けていきます。
ここまでくると表面の凹凸は殆どなく、錆付けも通常とは若干異なり、
あくまで表面を整える為だけとし、より薄く丁寧に行っていきます。

錆付けも終わり、塗り面がより平滑に整ったところで
下地作業は終了となります。


そして漆塗りの工程へと進みます。









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2012
06.24

車輪の修復3

Category: 工程
おかげさまで少々忙しく
更新が遅くなってしまいました。
更に頑張っていきたいと思います。

前回、布着せまでをご紹介致しましたので、
今回は次の作業工程であります下地について少し。



今回使用する地の粉は、珪藻土を蒸し焼きにして細かく粉砕したもの。
一辺地、二辺地、三辺地と粒子の大きさの異なる地の粉を用い、
それらに糊と漆を混ぜた「糊漆」を加えたものにて、下地作業を行っていきます。

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布着せを終えた面に、まずは一辺地漆を丁寧に塗りつけていきます。

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一辺地漆が完全に乾燥した後、簡単に研ぎ、作業面を整えます。
その後、二辺地漆、三辺地漆と地の粉の粒子の細かい順に、塗りつけては整える、
この作業を繰り返し行います。

そうして3回の地付け作業を終えたものがこちら。

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これで下地作業が終了したわけではなく、
これから行う「中塗り」作業のために、砥の粉と水、漆をまぜた「錆漆」を用いて
塗り面をさらに整えていきます。

そうして丁寧に、より平滑に整えて、下地作業の完了となります。


、、引き続き頑張ります。







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2012
06.12

車輪の修復2

Category: 工程
今回は修復中の車輪について。

今回の修復は、下地からやり直す必要があったため、
前に木地が見える状態まで研磨する作業を行いました。
その続きをご紹介します。

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写真のように研磨を行った後、
「糊漆」を用いて「布着せ」と言う作業を行います。

「糊漆」とは上新粉を使用し糊を炊き上げ、
生漆をまぜた物のことを指します。

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こちらを使用し、丁寧に布を張っていきます。

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完全に乾燥させた後、
布の余った部分を処理し、整えます。

こちらが「布着せ」作業が終了したものです。

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この後、「地の粉」を付けていくのですが、
今回はこの辺で、、、

引き続きご紹介できればと思います。




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2012
06.04

煤だし作業の様子3

Category: 工程
今回は前々回に引き続き、
お仏壇のお直し作業について少し。

前々回では綺麗に煤や埃を洗い流しました。
その次に致します作業は、「砥ぎ」です。
そして補修が必要とされる面を砥ぎ、深い傷はコクソ漆にて埋めていきます。

が、今回はお仏壇の状態が良く、表面の細かい傷を直すだけでしたので、
「錆漆」を使用し補修していきます。

以前にも紹介しましたが、こちらが「錆漆」です。

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砥の粉と水、そして漆を混ぜ合わせたものです。

こちらを補修箇所に塗りつけていきます。

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そして乾燥させたものがこちら。

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完全に乾燥させた上で、
表面を砥石にて平滑に研ぎつけます。

綺麗に砥ぎつけ、凹凸が無くなったところで、
次の工程の「中塗り」進みます。

そちらはまた次回に続けます。




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